おすすめ映画を紹介していくこのコーナー。今回はSF編です。SFといってもサイエンス・フィクションの略で日本語に訳すると空想科学映画のことです。スター・ウォーズはSFですがスペース・ファンタジーなのでお間違えの無いように。
ストーリーの核心に触れるネタバレは避けていますが気になる方は注意してください。
- エイリアン
もっと細かく分ければSFホラーなんでしょうけどとにかく金字塔とされている作品。H.R.ギーガーによるエイリアンそのものの造形や宇宙船ノストロモ号など、ストーリーだけでなく視覚的にも強烈な印象が残る作品。リプリーを演じたシガニー・ウィーバーは4まで出演しましたがそのおかげでSFといえばの女優になりました。
- インターステラー
複雑なプロット、圧倒的映像、ハンス・ジマーの音楽と徹底した現実主義を貫く現在最高の映画監督の一人、クリストファー・ノーランの作品。彼の作品の例にもれず3時間に迫る超大作ですが今の科学で解明できている限界まで現実に近づけ、ワームホールやブラックホール、果ては5次元空間まで描き出してしまいました。劇中に登場するブラックホールと実際にNASAによって撮影されたブラックホールがそっくりだということで少し話題になったりもしました。ちなみに、この映画の科学考証を務めたキップ・ソーン博士は数年後にノーベル物理学賞を受賞しています。
- メッセージ
カナダを代表する映画監督ドゥニ・ヴィルヌーヴによる本格派SF。音楽はアイスランドのヨハン・ヨハンソンが担当しましたが、印象的なテーマとしてマックス・リヒターの作品も使用されています。原題は[Arrival]で「到着」という意味。ほかの星からやってきた知的生命体との接触を試みる映画ですがサノスやドルマムゥのように英語で話しかけてはくれません。異星言語学という今の段階ではフィクションに近い学問も登場し、哲学、言語学、心理学などサイエンス・フィクションでありながら結構文系な内容でもあったりします。
- 第9地区
宇宙からやってきてアフリカ大陸の南の端に位置する南アフリカ共和国に隔離されているエビ型難民集団と接触する人間の話。全体的にゴミゴミした雰囲気ですがそれが逆にリアルさを生み、「支配者」としてではなく「弱者」として描かれる宇宙人に新しさを感じることができます。
- 猿の惑星
題名だけでも聞いたことがあるんじゃないでしょうか、もっとも有名な映画シリーズの一つ。人間並みの知能を手に入れたチンパンジー、ゴリラ、オランウータンが描かれます。2011年のリブート版では前日譚となる物語が描かれました。
いかがだったでしょうか。エイリアンと猿の惑星はシリーズものです。1作目が気に入ったらきっと2作目以降、前日譚も気に入ると思います。いや、そうとも言い切れないのが映画の面白いところ。気になった作品があったら是非チェックしてみてください。