個人的おすすめアルバムを紹介していくこのコーナー。今回ご紹介するのは伝説的バンド、クイーンによる「世界に捧ぐ」です。イギリスではセックス・ピストルズらパンク勢が大暴れする中で発表されたアルバム。バラードの名曲からおそらく地球上でもっともうたわれた歌の一つまで、名作ぞろい、中期クイーンの名作です。
早速、トラックリストから見ていきましょう。
トラックリスト
- We Will Rock You
- We Are The Champions
- Sheer Heart Attack
- All Dead, All Dead
- Spread Your Wings
- Fight From The Inside
- Get Down, Make Love
- Sleeping On The Sidewalk
- Who Needs You
- It’s Late
- My Melancholy Blues
感想。
1曲目からあの超有名なフレーズで始まります。足、足、手のリズムを聞いたことがない人は新生児を除いて恐らく地球上に残されていないでしょう。何も知らずにこのレコードに針を落とした人は文字通り度肝を抜かれたはずです。うらやましい。
2曲目に来るのも超有名なあの曲。「伝説のチャンピオン」。サッカーファンでも、そうでなくてもおなじみですね。これだけの名曲でありながら「オペラ座の夜」の時点でもう出来上がっていたというのだから驚きです。機が熟すのを待つ能力がずば抜けています。
3曲目はロジャーの作品。リードギターの叫び以外は演奏もロジャーです。国内盤の歌詞カードには「もちろんヴォーカルもロジャーだ」って書いてありましたがうたってるのはフレディです。結構長い間騙されてました。
4曲目はブライアンがピアノも弾くダークな雰囲気の曲。個人的には結構お気に入りです。
5曲目に来るのはジョン作の名バラード。この曲はクイーンとして初めてコーラスがない曲でもあります。歌詞の内容、ピアノ、ギター、フレディ。どこをとっても胸に響きます。本当にいい曲。
ロジャーらしい6曲目、いかにもフレディな7曲目(ベースがいい味出してる)の後に来るのはブライアンがヴォーカルもとるけだるい一曲です。壊れかけのアンプで録音したから独特な音になったんだ観たいなことをどこかで言っていた記憶があります。
フレディの高音がきれいな気持ちのいい一曲を挟んで、クイーンのロックらしい曲を集めた「クイーン・ロックス」にも収録された「イッツ・レイト」が来ます。前半部分からの盛り上がりが素晴らしい。
最期は空耳でもおなじみのフレディによるブルース。爆発で始まったアルバムですが終わりは非常にすっきりして気持ちがいいです。
最後に「ウィ・ウィル・ロック・ユー」のリミックスバージョンが来るリマスター版もあります。結構不気味ですが個人的には好きです。
ぜひ!
一曲一曲の知名度、完成度ともに最高レベル。アルバムの完成度も最高。これまでの初期クイーンの特徴である絢爛豪華なサウンドからは少し離れたシンプル路線のの完成度も最高。これまでの初期クイーンの特徴である絢爛豪華なサウンドからは少し離れたシンプル路線の作品ですがそれでもクイーンらしさを残してバランス感覚が優れていることがわかります。
それにしても、1曲目と2曲目の両A面シングルの曲名「お前たちを揺さぶってやる」と「俺たちがチャンピオンだ」の両方を達成してしまうクイーン、すっご。